プロ意識の色々

私は日本エステティック協会の会員で、サロンも認定に定める条件をクリアし【プレミアムサロン】として登録されている。

以前から、エステティック業は日本の行政において民間資格の扱いで、海外の国際ライセンスを日本取得したものの、日本の経済下では国家資格としての認可はとても難しく、各エステティックの団体の働きかけもむなしく、日本での国家資格扱いは無効になった。

その通達は昨年だった。非常に残念なことである。

しかし、美容産業が元気だから地域をはじめ、日本の活性化に繋がっていることは間違いない。

【女性が美しく元気な国は発展している】とは、世界共通の原理なのだ。


エステティックの各団体においては、各々の会員組織を拡大化させると共に、業界の発展と教育に尽力され日本経済の向上にも相当な影響を与えてきている。

しかし、巷におけるエステティック産業の運営においては、各団体の支配下にあってもそれぞれの運営者、経営のやり方は野放し状態であるといっても過言ではない。

私は自分自身が資格保持者であることで、そのプロ意識は高く持ってきた。

日本での一般的な認識は、「エステティックは無資格でも技術さえできれば、営業できる」という、なんとも恐ろしい状況が今なお続いている。

おかげで、消費者センターへの苦情は後を絶たない。

恩師でもあり、日本エステティック協会教育理事の日野先生や、日本全身美容協会の松本理事長、そのほか団体責任者の方にお会いする機会があったとき、以前その辺の話に熱く語り合ったことがある。

しかし、消費者の方々への浸透が今一つ。


話は変わるが、先日知り合った同業者の方に私のプロフィールを聞かれた。

資格を聞かれたのでご紹介させてもらったのだが、どうしたことか、ものすごく噛み付いてきたのだ。国際ライセンスを保持しているからなんだ!といわんばかりに(笑)

これには、正直目をむいた。

その方の知り合いが国際ライセンスを取得したが今は、会費を納めるのが馬鹿らしくて退会している。それでもサロン運営していて繁盛しているんだ!と、私の知らない人の情報を提供してくれた(笑)

更には、エステティックの基礎を学ぶテキスト(日本エステティック協会発行)についてのダメ出しをし出した。『プロとしては不十分だ!』としきりだった。

何度も『基礎の学びであるテキストだ』といっても通用しない。

その方がどこでエステティックを学ばれたかは不明だが、とても不愉快な思いをした。

まぁ専門校ではなかったようだが。

協会のテキストは、専門校での試験で、実技及び基礎知識の試験で参考にされる。

私自身が基礎テキストを監修してはいないが(当然だ)、これまでのエステティックの発展にあった、失敗と成功、そして新しい情報が定期的に更新されている。

その歴史と作業を想像するだけでも、有り難いテキストなのだ。

その方がどれだけプロフェッショナルな方かは知らないが、国際ライセンス資格保持者というだけで噛み付いてくるようならば、資格保持レベルではないのかもしれないと思った。

もしくは、その方が出会った国際ライセンス保持者との間で、過去に何かがあったのかも知れない。

しかし私からすると、とんだとばっちりだ!


あくまでも資格保持といっても、国家資格同様、試験にパスした時はエステティシャンも、理美容師も、医師も看護師も、皆ほぼ現場未経験なのだ。運転免許証と同じ。

その後、各業界での現場経験とさらなる向上のために、レベルアップのための試験に臨んだり、各セミナーや講習会での勉強に勤しんでいる。

お客様の身体や皮膚を通じて学ぶことも多いが、それ以外に知る必要のあることなども多い。車の運転でいえば、道路標識、道路交通法、車の整備のことといえばいいだろうか。


諸外国では、エステティックは国家資格で、保持者でなければお手入れができない。

以前、外国のエステティックの仕事を日本人の国際ライセンス取得者から募集するという話もあって聞きに行ったことがある。

海の向こうの意識と、日本の意識との違いは、まさに先日の不愉快な思いをした方との一件にあるかもしれない。

日本では国家資格扱いではないが、それでもライセンスを持っているエステティシャンの中には、高い意識を持ってお客様の肌に触れている人もいるのだということを、是非知ってもらいたい。





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